桜月

  

倉敷事務所の今田です。

あれほどに寒かったことが嘘のように暖かくなり

さらには年度変わりを迎え、心機一転、新鮮な気持ちで過ごしています。

  

年度始めといえば、真っ先に

桜の季節である4月を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

    

近代制度としての年度が日本に導入されたのは

明治初期の頃であり、その走りは会計年度からということで

追随するように学校年度が慣習化したという話があるそうです。

    

導入当初は、新米収穫後の時期に合わせた秋が節目であったようで

その後、数年毎に変更があり、暦年となってみたり、

はたまた夏となったりしながら、現在の4月始まりに落ち着いたそうです。

   

語られるとおり、会計期間と租税収入の納期との関係は密接で

江戸の頃まで、広くは玄米を中心とした収穫物により行なわれていた納税も

幕藩体制の終わりとともに貨幣納税へと移行します。

    

これを受け、納税のために収穫物を金銭に変換する必要が生じたことで

混乱も含み、様々な調整がなされたであろうことが、度重なる変更より伺えます。

諸外国をみても、現物納税の名残が年度の決定に一定の影響を及ぼす傾向は

強いようで、土地柄や文化の違いから、その節目には各国の色があるようです。

    

紅葉や降雪を感じ、訪れる句切りも恐らく素敵なのでしょうが

春、桜の季節とともに迎えられる節目を特別とおもい、いっそうに気を引き締めていきます。

コメントは利用できません。