人材育成方針

当事務所では、「社会の安定のために資する」という理念に基づき、

1. 外部資格(税理士・他関連士業資格・ビジネス実務法務検定等)

2. TKCグループ内資格(巡回監査士・巡回監査士補)

3. 実務経験及び職務遂行能力(社内規定として箇条書きで明文化)

の3本の柱により、6階級を段階的に上がっていきます。新卒・中途採用(前職までの経験を考慮したうえ)それぞれに応じて、監査担当者として徐々に力をつけていくことができます。そのために、仕事とスキルアップ(学習時間の確保)を重視したワークライフバランスを当然、大切にしています。

新卒で入社したときは、社会人としてのマナー育成に始まり、電話応対等会社を支える根幹となる事務所内部の仕事を覚えます。1年9カ月後(2年目の確定申告の頃)を目安に、監査担当者として一人でもお客様のところへ訪問できるよう、監査をするにあたっての業務を一から順に覚え、監査担当としての責任を徐々に自覚していきます。

税理士事務所経験者はもちろんのこと、様々なバックグラウンドの経験をもつ中途入社の場合は、前職までの経験を活かせる業務に貢献していただくと同時に、経験に応じたスピードで監査担当者として活躍できるように、少しずつ担当先を増やしていきます。

新卒・中途いずれにせよ、監査担当者として売上・従業員等の規模に応じたお客様を段階的に担当することで、税務判断を中心に、行政からの補助金の紹介や連携する生保・損保でのリスクマネジメントも考えた周辺業務も含め、専門の士業の紹介等、監査から派生するお客様の安心につながる「ホンモノの監査」ができるようになっていきます。

当事務所では、ほとんどのお客様は、自計化(関与先のお客様ご自身で経理業務をしていただくこと)が進んでいるため、記帳代行(帳簿や証憑に従って入力をする業務)よりも、さらにその先、お客様にどのような付加価値を提案できるかを大切にしています。ルーティンワークで仕事をこなすのではなく、付加価値を生み出す時間を確保し、生み出す力をつけられるようになって欲しいと考えています。

また、入社年月数に関係なく、毎月の月例会議で、当事務所の経営状況をオープンにし、スタッフ全員が自社の現況を把握することで、それぞれのスタッフが当事務所にひいては社会に貢献していると自覚できるきっかけになっていることが当事務所の特色の一つです。

終身雇用制度

社会の安定のために資することを理念とする当事務所では、一緒に働くスタッフこそが「最大の財産」だと考えています。だからこそ、終身雇用であることは当然で、目先の利益や評価にとらわれず、長い目で見て力や知識をつけて伸びていってほしいと考えます。また、経済的・精神的に安定して仕事ができることは、家族、周囲の人を大切に想うことができ、お客様を自らの家族や友人のように考えることにつながっていきます。仕事の質も、仕事の仕方も、お客様との関係性も、そしてお客様の経営状況も、「目の前のスグ」ではなく、「5年先・10年先の未来」を見据えることが大切だと考えています。
実際に当事務所で一緒に働くメンバーに「終身雇用であることについてどう感じているか」聞いてみました。

「4月に入社したときは個人事務所でした。その3か月後の6月に合併して税理士法人となり、職場が2ヶ所になりました。最初半年間は、先輩に入力方法から丁寧に教えていただき、半年後には “若手社員交換人事制度”で、もう1つの職場で経験を積むことができました。元々違う事務所だったため、地域性やお客様、価値観等も違い、おかげで仕事の幅が大きく広がったと思います。就職活動をしている頃は正直、終身雇用で働こうなんて思ってもいませんでしたが、今はいろんなチャンスとどんどん経験できる場があるここで、段階的に成長していきたいと思うばかりです。」(新卒採用・2年目・20代男性)

「事務所内の情報がオープンで公平であること、結果ばかりを求めて急かされない環境、自計化(関与先のお客様自身で経理業務をしていただくこと)している先がほとんどなのでお客様のことをじっくりと考えられる気持ちの余裕があることなどが、自分の仕事をするスタンスを作ってくれています。プライベートと仕事の両立は思っている以上に大切です!」(中途採用・2年目・20代男性)

「私にとっては、とても“当たり前”のことと感じています。安定していると感じ、“安心”を感じて仕事をすることができています。おかげで、お客さまからの税務や労務の相談に対しても、“ずっとその会社で仕事をしていく”ことを当然に考えることを前提に、アドバイスをすることができていると思います。」(中途採用・6年目・30代女性)

「仕事をし始めて、出産・育児、そして今、2人目の子どもを授かっています。産後1年目で職場復帰したときに『もし保育園に入れなければ、復帰を半年延期してもいいからね。』と事務所から言ってもらい、安心して希望する保育園を探すことができました。子どもができると、どうしても仕事より子ども優先になってしまいますが、それを“人として母として当たり前のこと“と応援してくれる事務所が、私にとって当たり前に大事な職場です。」(新卒採用・13年目・30代女性)